audio-sound Score
- パッケージ:8.0/10.0
- ビルドクオリティ:9.0/10.0
- 装着感:8.5/10.0
- 高域:9.5/10.0
- 中域:10.0/10.0
- 低域:10.0/10.0
- 歪みの少なさ:8.5/10.0
基本スペック
- 再生周波数:20-40000Hz
- インピーダンス:16Ω
- 感度:109±3dB
- ピンタイプ:0.75mm 2pin
パッケージ
パッケージは価格の標準を満たしています。シンプルで処分しやすいパッケージです。
パッケージ内容
- イヤホン本体
- イヤーチップ
- マニュアル類
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは価格の標準を満たしています。
低価格ですが、非常に美しく洗練されたデザインです。
装着感
装着感は良好です。
音質
今回は標準イヤーチップ Lサイズを使い、FiiO M15で駆動してレビューします。
CCA CXSはほぼ完全にニュートラルに近いサウンドシグネチャーを持っています。
低域
CCA CSXの低域はかなり深くまでよく伸びており、かなりの臨場感を実現できます。
ドラムキックはインパクトが十分にあり、重さも相当に感じられ、ランブルも満足できる水準です。
エレキベースも黒く、しっかりとした広がりを持って聞こえます。
存在感の上でも中域とよくバランスが取れていると言え、低域マニアにかなりおすすめできると言えるでしょう。
中域
CCA CXSの中域はほぼ完全にニュートラルに近く、透明感のあるみずみずしい音を実現しています。
中域中心部はわずかに暗い位置にありますが、十分に前面におり、中高域が少し強調されて艶やかに聞こえるバランスになっています。甘やかでクリスタルクリアに近い雰囲気が味わえます。
エレキやアコースティックギターのエッジに色気があり、バイト感も十分で、精彩のあるギターサウンドを味わえ、ボーカルもわずかに上気して少しハスキーに聞こえます。スネアのキレも十分です。
チューニングは同じ価格帯のFLAとかなり似通っていますが、FLAより高域寄りでディテール感や空気感で優れており、より分析性の高いサウンドになっています。構築感も十分でしょう。
高域
CCA CXSの高域はスピーカー的な前方定位感を意識してチューニングされています。拡張性は物足りません。
歯擦音はわずかに強く聞こえる可能性がありますが、刺さりはうまく抑制されています。精細感は十分で、輝度はほんのわずか足りない可能性がありますが、一般的には十分でしょう。十分にモニター的でディテール感のある分析的なリスニングに堪える高域です。
音質総評
- 原音忠実度:A
- おすすめ度:S+
- 個人的な好み:S+
光沢感の豊かな、艶のあるサウンドが好みなら、CCA CXSは非常に魅力的なイヤホンと言えるでしょう。チューニングの水準も高く、バランスよく高域で不快なピークもほとんどないように、滑らかに仕上げられており、聞き心地もよい機種です。また低域好きを満足させるほど深みのある低域も魅力でしょう。
音質的な特徴
美点
- 優れた質感
- 良好な原音忠実度
- 重厚で深みのある低域
- 艶やかで色気のある甘いサウンド
- 価格以上の解像度
- 滑らかな減衰感のある高域
- 中域への適切なフォーカス
- 良好なサウンドバランス
- スピーカー的な前方定位感
欠点
- 不足している高域拡張性
- わずかに暗い中域
- さらに詳しいレビュー内容はこちらを参照して下さい。
総評
CCA CXSはニュートラルに近いバランスの良いスタジオモニターライクサウンドを低価格で実現している魅力的なイヤホンです。とくに色気のあるつややかなサウンドが好みの場合、かなりおすすめできると言えます。